いつのまにか、直也のスウェット上下も我が家に常備されてて

すっかりおくつろぎモードの直也が食卓につく


「いただきまーす」


ってたべはじめるから、アタシはお風呂上りの彼に冷たいお茶を出した








山盛り作ったはずの角煮があっという間に姿を消す


反対に残ってるいんげん





ごちそうさまって言い出しそうな直也の口にいんげんをつかんだお箸を近づけた



「残したらダメだから」



ちょっとだけいやそうな顔をしたけど、がんばって食べた



「お茶、あつーいの」



親父みたい…

アタシはお箸を置くと、熱いお茶をいれるためにキッチンへ行った



『家政婦だね』


ゆかの声がよみがえる