「デートでもすれば??」



思いがけずゆかに提案されたありえない計画

現実味がなくて首を傾げてみる



「クリスマスとか、出かけなよ

街もロマンチックに演出されるし、ちょっとは二人の空気もかわるかもよ」


「そう、だね


そうしてみよっかな」



コーヒーショップを出ると、ゆかの他校の彼氏のためのクリスマスプレゼントを選びに百貨店へと向かった



毎回そう

アタシが直也のご機嫌を損ねるようなことをしてるわけじゃないのに

何故かアタシがご機嫌をとるために必死にがんばらなくちゃいけなくなってる



ゆかの携帯が鳴って

受信メールを確認する彼女


アタシの方を得意気に見ると、携帯画面をアタシに見せた




―友達と買い物終わった??

俺、超ひま

合流していい??-



直也からメールがくるのは「○時に帰る」とか「今夜飯いらない」とか……