何か言いたそうで、言いそうで、言いかけの直也をじっと待った





アタシの目を見返しながら、秘密の話をするように顔を寄せてくる


アタシも秘密を聞き漏らさないように顔を寄せていった






「俺がむかついてたらどうするか」






アタシの耳元にまで近づいて告げられた直也の言葉に、体が凍る





やっぱり、寺野か!!!




ってことは……


……キス しろってこと??



意思疎通したように直也がこっちを至近距離で見ている



アタシは、どうすればいいのかわからなくて



視線を左に流すと首をかしげた