あらら、泣いてもーた。
「うそ……なの」
泣き顔も可愛えわァ……。
「なにが嘘やの?」
なんてな。
分かってんけど、ボクは意地悪やからね。
「彼氏いる……っていうのも……慣れてるっていうのも……ぜんぶうそ、なの」
うんうん、分かっとったよ。
「へェ……嘘?」
涙をポロポロこぼしながら、小さく頷く彼女。
その可愛い表情に免じて許してあげたなんねんけど、やっぱり嘘はアカンなァ……。
もうちょっとお仕置きせな。
「ボク、嘘嫌いやって言うたよね?」
そう言って見つめれば、ボクの下で小さな身体がビクンと震える。
「だから、ごめんなさいって……」
「なんや、口答えするん?
ますます許されへんわ」
悔しそうにボクを見上げる大きな瞳が、ボクの加虐心を煽る。
下腹部に手を伸ばせば、それから逃れるように彼女は身を捩った。
「お願い、やめて……」
そんな顔して止めて言われても、逆効果なんやけど。