そう言って舌打ちをして、咲はどっかに行っちゃった。
「へ?」 あたしは呆然。
なに、いきなり。
「もしかしてゆうゆ、和泉君にしゃべった?」
と花音。
「何を?」
「雪原のこと」
「あ、うん!相談にのってもらおうかな~って。だって男の子の意見も必要でしょ?」
「え!?ば、ばかっ和泉君にそういう話は……!」
いきなり目を大きくして、あたしの肩をつかんでくる。
「え?なに言ってんの花音」
「だって和泉君はたぶんゆうゆのこと…………、あっ(汗)」
咲はあたしのことを……?
「なっなんでもない」
え~。
「気~に~な~る~!」
「和泉君に直接きいたほうがいいよ~」
咲に?あのご機嫌ナナメの咲にきくの?
絶対はぐらかされるよっ。
「あ、ゆうゆ次リレーだよ!行こ!」
花音に手を引っ張られ、グラウンドの所定の位置に並ぶ。
「やだな~絶対ビリだもん!」
「ビリじゃないとゆうゆじゃないよ~(笑)」
のんきに会話をしながら気づけばあたしたちの番。
スタートラインに立ってかっこよく準備運動をしてみたら、足をつった。
「よーい、ドン!」
えうあぉえ!?ちょい待てぇい!