「ゴメンナサイ……」


他のクラス全く知らないんです。


「いやいや僕、目立つほうじゃないしね」


そうなの!?いやいや絶対モテるでしょ!


「あの…雪原くんは…」


「雪でいいよ。みんなそう呼ぶから」


「え!?…………ハイ……///」


初対面なのに……!?


そういうの気にしないタイプなのかな……。


先輩でもないのに、妙に緊張する。



「顔、赤いよ?……まだ寝てな」


言われるまま横になると、布団をちゃんとかけてくれた。



「そういえばキミは…」


「あ、佐々木優由です!」


「佐々木さん?あはは、僕も君を知らなかった(笑)」


あははって!きゃ~!←



「じゃあ僕、練習に戻るね」



いいえもう少しここにいてください。



なんて言えない、言いたい。切実


「あの、ありがとう」


「うん」


さわやか王子スマイルで、軽く手を振って出ていった。




窓からの生ぬるい風が、カーテンをそよそよ揺らす。




彼のかすかな香りが、まだ鼻に残っている。




枕元においた、飲みかけのポカリをみると、胸がドキドキする。




なんだろう、これって、これが……



恋なんですか!?