「ていうかギャルゲのせいで超寝不足~」


目をぐりぐり。


「そういえば、だれ攻略したの~?」


「まだつんでれミウちゃんだけ~」



咲が思いの外ハマり始めまして……。


セーブして何度も時間戻したり……。



「へ~!それ今晩もやるんでしょ?私もやりたい!泊まってもいい?」



「あ~たぶん咲いるけど………、はっ!」



言ってしまった。←



「えー!一緒にやってたの!?じゃあ私お邪魔だね!」キラキラ


口が滑った……。



「いやいや、ほんとに咲とは何にも……。小さい頃からずっと一緒だけど、全然変わんないし」



「ゆうゆが気づいてないだけだと思うよ~」


「……何に?」


「も~!あ、そんなゆうゆにはこのマンガ貸してあげる!」



カバンをごそごそして、取り出して見せたのは超少女マンガ。←


「ゆー…らぶみー?」


表紙にはピンクで「Youらぶme...?」。


しかもそれを10冊。



「これね!いっぱい男の子が出てきて、たぶんゆうゆの好き系だと思うんだ!」


恋を学ぼ~う!、と楽しそうな花音。あたしもつられて、



「へ~!純粋な青春モノも嫌いじゃないぞっ!一日で制覇してみせる!」


高々とピースサインを突き上げたのだった。