あたし達は、そのまま帰路に着いた。




相楽君の家まで翔ちゃんを迎えにいって、




中臣があたし達の家まで送ってくれた。




ってゆーか中臣の家ってドコなの?




と、多少疑問に思ったが無視の方向で終わった。



家に帰ったあたしは、晩ご飯の支度をしながら今日見た監視カメラの人物について考えてた。




……あんな格好して、人相どころか性別までわからないようにしてるんだもん




あの人が十中八九怪しいんだけど……




あたしが調べられるわけないしなー‥




「んー‥」




ーブシュッ




「ん?ブシュ?」




何の音……




視線を落とす。




まな板に赤い液体が。




「いっ、たぁぁああ!!」




包丁で指切ったぁあ!




「おねーちゃ、バンソコー!!」



「ぁ、ありがと…」




翔ちゃんが持ってきてくれたバンソコーを中指に貼る。




あー、痛い。




「おねーちゃ、だいじょおぶ?」




翔ちゃんにまで心配させて、、、




あたしは馬鹿か。




「うんー。ごめんね。大丈夫だよー。」




翔ちゃんの頭を撫でて、あたしは料理を再開した。