『じゃあ!…じゃあ中臣が他殺だって言う根拠はあるの!?根拠もないのに疑う訳!?』



『根拠ならありますよ。』




っ………!?




中臣は淡々とした口調で続ける。




『僕が他殺だと思う根拠は全部で3つ、』




中臣が指を立てる。




『まず1つ。
どうして図書館なのか』


『は?そんなのあの人の決めた事じゃん。』




現場がどこかなんて関係あるの?




『自殺ですよ?
自殺をしたいなら自宅の方が確実です。公共の場である図書館は人目が多すぎませんか?』



『‥確かに……』



『2つ、
死体の位置』



『はぁ??』




また訳の分からない事を



『死体がぶら下がっていたロープ、カーテンレールに縛られていました。』




あぁ、
あの宇佐見警部が言ってた。




ロープにもカーテンレールにも被害者以外の指紋が付いていなかったって



だから自殺だと……