じぃーっとあたし達を睨んでくる。




あぁいや違う。




コイツの視線の先は……



あたし!?




や、ヤバい!!
カツラズレてんのか!?




「‥ウチの店は万引きなんかされてませんよ」



「信用していない訳ではなく、ただの確認としてですのでお気を悪くなさらないで下さい。」



「‥なんでバイトの奴が来るんだ?」



「上の者も他の系列店の方に出回ってまして、すみません。」




‥スゴい。




スゴいぞ中臣!!




アンタだけだよ堂々とそんな嘘がつけれんのはよ!!




あたしはこういった類の嘘は苦手でボロが出るから黙っている。




中臣の爽やかスマイルは崩れない。