どょぉぉぉおおおんんん…………




とした暗ーいオーラを纏うあたし




対して“♪”が付いてる感じの中臣




どうやらあたしが男子に間違えられた事に対してご機嫌な様子だ。
どちくしょう




「すみません」




中臣が声を掛けたのは女の店員さん。




「はーい、なんでしょうか、お、……きゃ、く様……?」




中臣の顔を見るなり、ボッと顔を赤くした店員




中臣はこれでもかってくらいの爽やかスマイルを浮かべている。




コイツ確信犯じゃねぇか



心の中で ケッ と毒づく。




「あ、あの……何かお探し物で?」



「いえ、実は僕達この店の系列店でアルバイトをしていまして。」



ΣΣ!?




ぐりん、と中臣の顔を見るなり横目で目があった。




『黙ってて下さいね?』



まさに無言の圧力




「その店で万引きが多発していまして。それでこちらの店に被害があるのかを確かめさせていただけませんか?」



「わ、わかりました……」



 な ん だ よ そ

 れ は ?




あーぁー駄目だあの店員。ポーッとしてるし!




連れていかれたのは従業員専用の小部屋




「売り上げ書と監視カメラの方の確認をさせていただいても?」




(嘘)事情を店長に話す中臣




うーゎー、
この店長怖いな……
堅そうな男。眼鏡掛けててぽっちゃり。




陰険っぽ(何気に失礼)