ー5分前
に着いたあたし達
公園にはちらほら子供や大人がいる。
あ、あの男の人
逆ナンされてるー。
顔よくわかんないけど
っつうか、
「ぇ、何?中臣は?来てないの?マジ?」
「ソウくん来てないの?」
て事は、
あたし達、中臣より早く来たってこと?
いつもは中臣のが絶対早いのに
わぁい♪
何故だかわからない優越感!!
1人でニマニマしてると……
「ちょっと。来たなら声掛けて下さいよ。」
「え?」
背後に中臣の声がした。
振り返ってみる。
「…え…………?」
そこには知らないイケメンが☆
色素の薄い髪を軽くセットして、スラリと高い身長。
黒を基調としたシンプルな服装を着こなし、
加えてこのルックス!!
え、誰この人!!
色気ヤバ!!
かっこいいーーっ!!
落ち着け自分!!
あ、もしかしてさっき逆ナンされてた人!?
「全く。
実央さんが声を掛けてくれたらあの人達すぐ離してくれたのに……」
ハァ、と溜め息を漏らすイケメン☆
んぁ?
イケメンから中臣の声
あたしはそ~っとイケメンの後ろを覗いた。
「‥後ろには誰もいません。」
「ですよね~‥」
………………………。
って、いうことは?
「腹話術の人ですか!?」
「何故そうなりましたか。」
はぃ、ビシィッと人差し指で決めました!!
だ、だって……
まさかさ……………
そんな事って!!
「中臣……?」
今度は恐る恐る人差し指を向ける。
「はい。」