ー翌日




あたしは翔ちゃんと一緒に家にいた。




ー♪~♪♪~~♪




あたしの携帯の着メロ




ディスプレイには
“中臣”の文字




は!?
中臣!?




珍しいこともあるもんだ。




ボタンを押し、携帯を耳に寄せる。




『もしもし?実央さん?』



「うん。どしたの?」



『今から暇ですか?』



「暇は暇だけど‥」




チラ、と横目で翔ちゃんを見る。




翔ちゃん置いて留守番させるのは……まだお昼寝には早いし。




そう伝えてると中臣は考えているのか無言になった。




しばらくして中臣が言った。




『大丈夫です。何とかなります。』




あらそう?
何が大丈夫だかサッパリだが




『10:30頃に○○公園に着てくれます?』



「うん。いいけど」




何すんだろ。




『スカートはかないで下さい。なるべくカジュアルな格好でお願いします。』



「は?なんで?」




あたし今バリバリのスカートですが




『来ればわかります。それじゃ』




ーブツッ…ツーツー




「切りやがった……」




おいおい、
真面目に何すんだよ?




不安を抱えつつ、
とりあえず言うとおりにカジュアルな格好に着替えて家を出た。