自習室に戻る。




自習室の机の上に、
レポート用紙やたくさんの本が置いてある。




確かにここでレポートを書いていたようだ。




「君達はなんのレポートを?」



「あぁ、僕達はー‥」




突然、声が聞こえなくなった。




「‥何してんの中臣。」



中臣があたしの両耳を塞いでいた。




「‥いやぁ、実央さんには難しい話なので」



「そっかー♪あたし難しいの聞くと脳がパンクしちゃうからねー♪」



「ハハ、そうですねぇ。」




アハハ、ウフフ




………………………。




「中臣テメェ!!」




バッチーーーン!!




キレイな乾いた音が自習室に響いた。




「「あ」」




2人の言葉が重なる。




「、いったぁぁ~~~!!!!」



「あーあ。本なんかに平手打ちするからですよ。」




飄々と言う中臣の右手には分厚い本




いわゆる、あたしが平手打ちしたのは中臣の頬ではなくて、
かったーい分厚い本だったわけ!!




しかも中臣はクックッ‥と肩を震わせて笑いを堪えてるし!!