窓のカーテンが外の光景を隠す。
カーテンレールに括りつけられた長いロープ
ロープが輪っかになって
輪の中にあったのは人の頭だったー‥
首吊り、……?
「…………。」
1人の小柄な女性が本を抱えてしゃがみ込んでいた。
スッ、と中臣の足が資料室に入った。
「‥死んでる……」
中臣が男性の手首に触る。
「遠藤!」
大学生男子2人が資料室に入ろうとする。
「‥駄目です。入らないで下さい。実央さん、警察呼んで下さい。」
「ゎ、わかった…!!」
私は階段を駆け下りて一階に降りた。
携帯で警察を呼んでから図書館の鍵を閉めて、これ以上人の出入りをなくした。
それから、
一階にいたお年寄りの人達には一カ所に集まってもらうよう指示した。
因みに、
今までの行動は全部中臣の指示だった。