ハァッ、と息を弾ませて二階に上がると資料室の前に大学生グループが固まっていた。
あれ?
でも1人足りない……
グループの中に中臣もいたのを見つけた。
「中臣?何が……」
「来るな!」
中臣があたしに気づいてあたしの目の前に来て、その視界を遮った。
でも遅かった。
「……な………」
その光景に、絶句した。
あまりにも非現実的な光景
だけれども現実に起きている光景
「な、に………」
足がすくみ、その場に立ち尽くす。
膝がガクガクと音を立て震える。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…