「顔以外の箇所に目はついていませんし、眼鏡なら度が入ってますから。」



「え!?声にだしてた!?」



クィ、と眼鏡の位置を人差し指で直してため息をついた中臣




「図星ですか……」



「嵌めたんかっ!!」



「嵌めてません。実央さんが勝手に嵌められたんでしょ。」




くっ……小生意気な屁理屈をっ!!




「むっかつくー!!だいたい中臣は……」




「キャーーーーッッッ!!!!」




!?




急に聞こえた女の悲鳴




悲鳴が聞こえたのは二階から




「な、なに…?あっ!」



中臣が受付から出て二階への階段を駆け上がる。



「ちょ、ちょっと待ってよ…!!」




あたしもすぐに後を追った。