「よしっ!はいじゃあこの3つを守るよう!」
中臣の前に小指を出す。
「…え、て、別に子供じゃないんですから指切りなんてしなくとも…」
「るっせぃ。」
グニッ
中臣の小指をあたしの小指に絡ませる。
「~~~っ‥、ちょ、小指に尋常じゃない痛みが……」
なんて生易しいものではなかったけど。
「ゆびきりげーんまん」
「強引すぎやしませんか‥」
「うそついたら、二度と人前に出られないくらいの致命傷を与える!」
「えぇ!?ちょ……」
「指切った!!」
ブンッ、と思い切り振って指を切る。
「よし、これでいい!」
「………あの、なんか、すごく無理やり指切られたんですけど。」
細かい事を気にしていたら前には進めないぞうん!!
「…ほんじゃ、まぁ‥これで、あたしはアンタの秘密を知ってスッキリしたし、アンタも少しは負担も少なくなった!めでたしめでたし。」
さて、
と帰ろうとベッドから立ち上がる。
したらなんか中臣まで起き上がってきた。
「アンタ何起きて……」
「送りますよ。」
と言って、机に置いておいた眼鏡を掛ける中臣
「は?いらね…」
「いや流石に。」
んな事言ったってまだ時間大丈夫だし。
翔ちゃんもこの時間ならまだ大人しくしてる筈だし。