「ん………」




薄く開かれた中臣の瞳




あたしは持っていたタオルを置いて、中臣を見た。




「起こした?」



「……いえ…」




状況がまったく読み取れないという中臣にため息を尽きつつ、




あたしは説明した。




「アンタ、今日図書館来なかったからさ。心配なって来たんだ。」



「……家…」



「相楽君に聞いた。‥それから、うざみんからの伝言。」




動機を、
説明すると中臣はフウ、と浅いため息をついた。



「‥そう、ですか。で、このタオルは何です?」


「アンタ熱あんの自分でわかんない?」




ウッソ、とでも言いたそうな中臣。




信じらんない。普通気づくでしょ。




「…昨日、あたしに上着なんか貸すから……」




少しの罪悪感。




「別に実央さんのせいではないですよ。元々、寝不足でしてね、それのせいも………」



「その寝不足の原因って、コレ?」




ピラリ☆




と中臣に突き出した紙はこの部屋に散らばっていた紙切れ達




その紙切れ達は、




一気に目が見開いて、ベッドから起き出した中臣



「ちょ、返………」



「とう。」




起きて私の持っている紙切れを取り替えそうとしたが私にかわされる。




再びベッドに顔をつけることになった中臣