「うるさいです。」




ピシャーン。




そう言うと中臣はまた目を閉じてスー、と寝息を立てて寝てしまった。




‥コイツ……!!




んなとこで寝るなーーーっっっ!!!




あたしは一気に脱力して、ため息をつく。




‥まぁ、無事でよかったけどさ……




あたしは、そのまま中臣を床で寝かせられる訳にもいかず、




中臣を肩に掛けてとりあえずドコか寝られる場所に移動させる。




三度目のドアを開ければ



「ぇ、何、ここ……?」



沢山の本、机の上のPC、ベッドが一つ、それから床に散らばる紙屑




本は本棚に入りきれなくなって、床に何冊も無造作に置いてある



小さな照明を付けて、とりあえず中臣をベッドに寝かす。




サラ‥、と揺れる髪




ぁ‥、眼鏡、危ない……



そう思って眼鏡を中臣から外す。




その時、額に少し汗を掻いているのがわかった。



かすかだが、息も少し荒い。




‥まさか!!




やっぱり、熱がある。




ほんの少し、微熱程度だと思うけれど




あたしは中臣の額を冷やそうと、台所を拝借して氷を取りにいく。




床に散らばっている本は、専門書が多い。




ジャンルは様々だ。




なんでこんなに‥




クシャクシャになって丸められた紙屑は、ゴミ箱に捨てようと、手に取る。




「ん?」




紙屑に文字が書かれていて、開いて中身を見た。



あたしはその書かれている内容に思わず目を見開いた。