指の先を見れば、
来る途中の、長く同じ塀が続く家
訳がわからず、相楽君を見る。
相楽君は笑って言った。
「あれがソウの家」
「えぇっ!?」
嘘、
中臣の家が、あんな……
「ハハッ、嘘じゃないよ。入ってみれば?門ならいつも開いてるから」
「えっ、あ、うん……」
呆気に取られて、思わず頷いてしまった。
でもそれでも、中臣の家だというこの家に入る
大きい家
門をくぐり抜け、最初に見たのは日本家屋、
だけど、日本家屋じゃなくて、弓道場だった。
外に的があり、
本格的な事がわかる。
その弓道場の隣は普通の二階建ての家が建っている。
あそこが、中臣の……
ピンポーン
インターホンを鳴らしてみるが、人が出てくる気配はない。
不安になって、窓から覗いてみた。
「……なっ………!!」
それを見た、光景は、
「…中臣っ!」
中臣が、倒れていた
ど、どうし、
玄関に戻り、ドアノブを回す。
ーキィ‥
開いてるっ!!
急いで中に駆け入り、中臣を探す。
一番最初の部屋、リビング
そこに中臣が倒れていた。
「中臣!?中臣っ!?」
駆け寄り、中臣に呼び掛ける。
「ん………実央、さん………?」
目を開けた中臣
よかっ………