そうか、




木を隠すなら森の中。
本を隠すなら図書館ってわけねー‥




「そうか!!
その厚さであれば充分に気絶くらいにできる!!」



「けど、被害者を殴打した凶器が本だとわかっただけでそれが犯人に結びつくの?」




疑問を中臣にぶつける。



「実はですね。警部や皆さんがくる前に受付にあるPCを調べていたんです。」



「PC?」




うざみんが聞き返す。




「えぇ、図書館にあるPCは貸し出しや返却、貸出先などのデータが保存されています。」




確かにその通り。




「そのPCを調べた所、一冊だけ貸し出してもいないのにここの図書館にない本があったんです。」




あ、もしかしてそれに気づいて中臣の奴本棚を漁ってたの?




「その本なんですがね」



言葉を区切る。




「つい先日目にしたばかりなんですよ。」