「いいですか、皆さん。」
中臣は用意していたロープを手にする。
それと、被害者である遠藤と同体重の重石を入れた袋を窓際に寄せる。
そしてその袋にロープをくくりつけた。
「それから、このロープをカーテンのフックに引っ掛けます。」
中臣はロープを掛けるとあたしの方を見た。
「実央さん、こっちに来てロープを引っ張って下さい。」
中臣がロープをあたしに向けて差し出す。
「え、あたし?」
「えぇ、若干一般女性よりかは力はあるとは思いますが致しかねません。」
「よーし、そのロープを今すぐ中臣の首に巻き付けろ。今なら殺れるから!!」
「はは、駄目ですよ実央さん。殺るならもっと上手く殺らなきゃ♪」
もうそう返せるお前に感動すら思うわどうしようコレ。