「不可能って、あんたが今言った推理が本当なら誰が犯人だってのよ!!」
「そうだ!!
それでは犯人らしき人物は全員いなくなってしまう!!」
あたしもうざみんも中臣に言う。
「えぇ。普通に考えればね。
だから今からカーテンレールのトリックを説明するんです。」
やれやれ、と言った感じで中臣はため息をついた。
「今説明した通り、今回の事件ではカーテンレールによるトリックが使われています。」
そう言うと中臣はカーテンレールに指を指した。
「犯人は遠藤さんを殴って気絶させた後、なんとかこの窓の近くまで遠藤さんの身体を寄せた。」
カーテンレールに縄をくくりつけ、縄を遠藤の首に掛けた。
「そしてー‥あ。」
「「?」」
中臣がなにかを思い出したように推理を途切れさした。
「なに?どうかしたー‥」
「実央さんにもわかりやすく教えて差しあげますからね?」
「どうもすんませんねっ!!」
中臣テメェ
この野郎ぉぉおおお!!
たったそれだけの事言う為にわざわざ推理を途切れさしたんかいっ!!
「小さな親切、大きなお世話って言葉を知らないんかぃっお前はぁっ!」
「ちょ、轟君、落ち着きたまえよ!!」
「はいはい。よくそんな言葉知ってましたね。エライエライ。」
棒読みの上に軽くあしらってんじゃねぇぇえええええっっっ!!!!