「神流さん!!」

ゲッ、嘘だろぉ~最悪。

この声はもうアイツしかいない。

「神流さんも遅刻っすか?」


コイツ、佐々木 輝。

同じクラスなんだけどアタシの大っ嫌いなタイプ。

初めてコイツの顔を見た子はきっと、カッコイイって思うだろうね。
まぁ、事実だけど。

スポーツもできて、頭も良いし・・・

でも中身はもじもじ君だから、結構女子に叩かれてるのをよく見るんだよね。


てか、同じクラスなのに未だに「さん」つけて呼ばれてるっていうね。

「遅刻ですけど何か?」

コイツとはあまり喋りたくない。

どうしてかって??

話が長いから。

「そうなんっすか。俺もなんすよ」

コイツと会話していると、先輩と後輩のお喋りにしか聞こえない。