「やっと本性現したね?」



「あなたには全部お見通しって訳?」



「ね…教えてよ?君が…ここまでのぼりつめる為に誰に抱かれたのか…」



「ふ…簡単には教えられない」


「じゃあどうすればいい?」


「ゲームしない?」



「ゲーム?」



「そうゲーム。先に好きになった方が負け。その代わりにあたしが負けたら誰と寝たか教えてあげる…でもあなたが負けたらあたしの前から消えて。」


「面白いゲームだね。ワクワクする」


「ゲームは今からスタート。ふ…どっちが負けるんだろうね?」


「俺は負けないよ?」



「そんなこと言ってられるのは今のうち…」





俺は彼女の耳元でこう囁いた。



「どうかな?それはこっちの台詞かもね」



「名前なんて言うの?」



「翔」


「あたしは「茉希…」


「知ってたんだ」


「当たり前。君みたいな可愛い子の名前ぐらい知ってるよ?」



「なにそれ…笑える」







その辺りで俺たちは別れた。