にーっこりと梓に言うと梓はジと目でこちらを見たが何も気付かないというように煉の腕を引っ張って生徒会室を出る。


「よくあの一瞬のアイコンタクトで解ったわね」

「お前のそれくらいの思考は予想出来るしな」

「…大地のこと、お願いね」

「寧ろ大変なのは梓だろ。あいつ、相当怒ってるぞ」

「そうだよねー。ったく、大地は何やらかしたんだか」


梓があんなに子供っぽい怒り方をするなるて珍しいよなあ。

明らか大地が何かやらかしたんだろうけど、大地なら直ぐに謝るだろうし。

それとも大地は何やらかしたか解ってないのかな?

んー、こればっかりは梓に直接訊かなきゃ分かんないか。


「煉、夕飯どうする?」

「あー、食べてく。弁当とかだと面倒だし」

「じゃ、カレーでいい?梓たち来てからも食べられるし」

「おー」