「大地、悪いんだけど、1日煉を頼むわね」

「あ、ああ」

「なんだよ俺ガキみてーじゃん」

「ガキよりタチ悪いわ」


芽衣と悠馬も私と煉のやり取りに気付いてくれたらしい。

テンポよく話を進めて、私と梓、煉と大地がそれぞれ2人で話せる状況を作る。

梓も大地もそれに気付かない程バカではないけど、ソレに触れてこないって事は聴いて欲しいからかな。


「梓、芽衣が美味しいクッキーを焼いてくれるんだから、美味しい紅茶が飲みたいな」

「…用意するわ」

「うん、ありがとう」

「じゃ、今日の会議は終わり!私は夕飯作るから先に戻るね。煉も泊まる用意しなきゃ」

「そうだな。大地、梓を送って来いよ」

「えっ…」

「いいわよ送って貰う距離じゃないわ」

「ダメ。これは会長と副会長命令だよ、梓」