5分くらい抱きしめられて、離れた。


「戻るか」

「そうだね」


帰りはゆっくり泳いで浜辺まで戻った。梓に煉に話した事を伝えると安堵のため息を吐かれる。

大地と悠馬には煉から伝えて貰う。

ついでに今日の手紙の話もすると梓に怒られた。


「周りを頼りなさいよ」

「頼ってるよ」

「もっと!それに対応とか突き止めたりとかもだけど、メンタル面でってこと」


これからは煉がいるから安心だけど、と梓に言われて頷く。

梓は親友で相棒だけど、煉は私の空気だと思う。

存在しなきゃ、生活出来ない。