「やれるもんなら、やってみろよ」

「言ったね?覚悟しときなよね」


夜、後悔させてやるからね。

そう軽口を言い合いながら、日焼け止めを塗って貰う。

本当は梓か芽衣に塗って貰おうと思ってたんだけど、過保護が2人もいるから早々に諦めた。


「梓ー、泳いでくるから荷物よろしくー」


ついでに大地もー、と声をかけて海水に足をつける。


「あの岩場まで、ハンデ1分!」

「冗談。美姫に1分もハンデ渡したら勝目無いだろ」

「じゃあ、30秒?」

「それも無理。15秒」

「えー、情けないなあ」

「梓か芽衣相手なら1分やるよ」