「美姫、」

「んー?」


いい加減話せよ、と視線だけで伝えてくる煉には気付かないフリをしてホテルを後にする。

向かう先は、海。

ホテルのプライベートビーチだと楽しめないから、車で30分の海水浴場まで足を延ばす。


水着に着替えてから、荷物番をしている男たちの所へ戻る。

水着ギャルや学園の生徒たちに囲まれてた3人だけど、私たちの存在に気付くや周りの女の子たちは離れていった(主に学園の女の子たちが)。

そして私たちを見ると目を丸くしたのは大地。


「あ、梓!ちょっと露出しすぎじゃない!?」

「上にパーカー着てるんだから十分でしょ」


相変わらずの過保護っぷりに思わず苦笑。

悠馬もワンピースタイプの水着な芽衣にパーカー羽織らせてるし。