隣の体温とブランケットの温かさに包まれて、私は眠りに落ちた―…







次に目が覚めたのは空港に着いてから梓に起こされた。


目を開けると薄ら笑いをする梓と大地に首を傾げると合点がいった。


「煉、起きてっ!」


ぱちん、と軽く煉の頭を叩く。

煉の顔が横にあった。

いや、寝る前も横にあったんだけど、距離がゼロになってる。

私は煉の肩に、煉は私の頭にお互いの頭を乗せて寄りかかるように寝ていたらしい。


「なんだかんだいって、仲良いわよね」

「…仲悪かったら一緒に生活できてないでしょ!」