「律萪ちゃんも普通に話してくれていいよ?その方が、親しくなった感じがして嬉しいし。」
「あ、はい…!湊さん、ありがとうございます。」
私がもう一度頭を下げると、湊さんは吹き出した。
「まだかたいよ?湊くん、とかでいいし。今回の現場は結構仲が良いみたいだし、緊張しないで。リラックスだよ、ね?」
湊さん…じゃなくて、湊くんに言われて、私はまだ緊張していたことに気付いた。
「…はい!」
…よかった。
いろいろ不安なことも多いけど、こんなにいい人たちに囲まれてお仕事ができるんだもん。
頑張れる!
顔合わせの日は、新たな決心がついた日でもあった。