「それよりさ、最近二人とも事務所に来てなかったよね?」


私が尋ねると、さっくんが苦笑いしながら言う。



「最近は現場と自宅の往復でさ。撮影とか深夜に終わったり早朝から始まったりで、ここによる時間がなくてさ。」




「…やっぱり人気者は大変なんだね。お疲れ様。」


私が感心しながら言うと、皆川さんが鋭い目で私を見る。



「…皆川さん?」


「律萪、あなた他人事じゃダメなのよ?律萪もshineと同じくらい売れなきゃ。」



「…頑張ります。」


皆川さんの前で私は小さくなる。