「ほら、椎。今日はフレンチトーストだよ?」


「うん・・・」


司の作った、とってもおいしいフレンチトーストは私の喉になかなか通らない。



「お、椎。はよー」


そういって、ぬれた髪の毛をタオルに吹きながらでてきた蓮。



「・・・おはよ」



「帰り遅れたの怒ってるのか?ごめんって。今日ココア作ってやるから。」


そういって、蓮はにかっと笑った。

「・・・うんっ!!」




「とりあえず、目の前にある、司特製のフレンチトースト食べろ?冷めるぞ?」




「うんっ!!」




さっきまで喉を通らなかったフレンチトーストは、私の喉にどんどん入っていく。