「え……そんな、すぐかよ」


「だって聖すぐ眠くなるでしょ?私だってヒマじゃないの。

さ、どこからだっけ。この間は……」


そう言ってオレを机まで引っ張ってく。


言われるがまま。


大人しくイスに座るオレ。




そう……


氷上さんは、オレのカテキョ。


高校入ってから、塾行けって言われて……


行かなかったら、親が勝手に家庭教師を雇ってた。




しかも、


その相手は……


半年前にとっくに諦めたハズの


……オレの好きな人だった。