「あ!聖、おかえり~」


クルっと振り向いて微笑むのは……


反則だろ。


かなりヤバイ。


冷静を装って入ったつもりなのに、一気に心臓がバクバクいい始めた。





「早かったな、来るの……」


「うん。授業早く終わったから。……遅い方がよかった?」


「いや、別に」


……なんか素っけない態度とっちまう。


プレゼント……いつ渡そう。


それしか、頭にねーや。


「ねぇ、じゃぁ……早く。始めよ?」


氷上さんがオレの腕を軽く掴んだ。