そして、ゆっくりと私に顔を近付ける。


「菅沼さん……好きなヤツ、いんの?」


「い……いるよっ」


それは、結城くん。


これって、俺様演技?


結城くんの地!?


わからないけど、本当にもうどっちでもいい……。


俺様的にとか、調子のるんじゃなかった。


「それって……オレ?」


うぅっ……結城くん、実はイジワル?


「そ……う、だよ」


「やった。……オレも」


ゆ……結城くん。


もしや、このまま、キス!?


顔、こんなに近いし。


結城くんは、やんわり笑うと……ちょっと顔を傾けた。


くるっ!


そう思ったら……。