妄想止まんないよ。


結城くんといると、これだけでかなりテンション上がる。


私の頭の中見られたら……


確実に引かれちゃう。


「そうそう。こないだ借りた本、なかなか面白かった」


結城くんはカバンから小説を取り出した。


映画のシナリオを文庫にしたやつなんだけどね。


まぁまぁ楽しめてもらえたみたいで、私も嬉しい!


「じゃあ……小説の内容で、実際に使えそうなの、あった?」


「え、実際に?さぁ……どーかな」


結城くん、苦笑いしてる。