いいじゃん、そのぐらい夢みたって。


どうせ、朝しか結城くんと喋れないんだから……。


「眠いよなぁー。オレも寝坊しそーだった。

あ、菅沼さん……髪に埃が」


結城くん、座席に座ってる私の髪に手をのばし、


そぉっと触れた。


キャーッ!


ドキドキ!


“光ちゃんの髪、キレイだよな。触っても……いい?”


に、頭の中で勝手に変換。


ハイ。もぉ、壊れてます。


でも、いーんだ。


誰にも迷惑かけてないしっ。


え、結城くんに迷惑?


そこまで考えてらんないよ。


いいの、いいの。


妄想バンザイ!


今日も電車で、


時間限定、結城くんとの疑似恋愛。