「今、ここで決めなさいよ。

結城くん、じれったい!一生彼女できないよ?」


「ほっとけよ」


結城くんと女の子、二人で軽い言い合いしてる。


……クラスの女子と話す時の結城くん、こんな感じなんだ。


新鮮!


「とにかく……車両変えたのは謝る。

明日からまたあっち行くから……よろしくな?」


えぇっ、それって。


避けないでいてくれるって事?


「結城~。やればできるじゃない。

良かったね、あなたも」


女の子は結城くんと私の肩をたたくと、


ちょうど開いた扉から、手を振りながら、先に降りて行った。