「えーっ!女から言わせるなんて最低~。

付き合えばいーのに。結城くん、彼女いないでしょ」


い……いるんだよ、それが。


私がタブーをおかしました……。


結城くんの顔をうかがってると、


ちょっと唇を尖らせ、ためらいがちに、


「いるとか、いねぇとか……そんなん関係ねぇんだよ。

そんなすぐ付き合うとか、決めらんねー」


って、ボソッと呟いていた。


うわ、ボカされた。


学校の女の子は……


結城くんが氷上さんと付き合ってる事、


知らないんだよね……。