「何か……って。あぁ、今日結城とは喋ってねーんだ?」


「うん。車両……変えられた」


私がそう言うと、なぜだか満足そうな顔をして、


徳ちゃんは私の元へと階段をゆっくりおりてきた。


「ほ~。結城がね。……で?」


「友達って言ってくれたのに、やっぱり嫌になったのかな」


「多分そーだな。男と女の友情なんか、成立しねぇって、気付いたんじゃねーの?」


そんな……。


「成立するもん。徳ちゃんと私みたいに……」


そう言ったら、


徳ちゃんは、面食らってる。