また黙って小説を読んでると、また話しかけられた。


「いつもさ、うちの学校のヤツと喋ってるよね。

仲良さそうだけど、彼氏……とか?」


だったらいいけどね。


「違いますけど……」


「そっか、良かった!キミは1年生?かわいいなぁ、なんか清楚を絵に描いたような人だ」


……うわぁ、ヤバい。


鳥肌たった。


清楚を絵に描いたようなって……


何それ。


男の子は、ジロジロなめ回すように私を見てくる。


「……1年です。あなたは?」


一応、聞いてみた。


「オレは3年。年下が好きなんだ。特に妹みたいな……。

妹と恋に落ちるって……いいよなぁ」