「彼女いないって聞いてたから……私にもチャンスがあるかなって思ってたんだ。

だけど……結城くんが、あのアクセサリーで告白しようと思ってたなんて知らなくて……」


こんな言い方したら、嫌味かな。


だけどね、ホントにショックだったんだ……。


あの日一緒に行かなかったら、もしかして……って思っちゃう。


けど、行ってなかったら結城くんとこんな風に仲良くはなれなかったかも知れない。


「いや、あん時は……」


「ううん、結城くんは悪くないよ。

だって、私が勝手に思い違いしてただけだから」