「いいけど……」


「よかったぁ。……じゃあ、バス停そこだから」


菅沼さんは、カフェの近くにあるバス停へとオレを促す。


バスを待ってるのはオレたちしかいなくて、


二人でバス待ち。


「……5分後だよ。結城くんの降りる電車の駅前にも停まるから」


「へぇ、知らんかった。……便利だな」


バスなんか普段ほとんど乗らねーしな。


こういうルートがあったとは。


さすが菅沼さん。


だてに毎年このホールを利用してないよな。