「……そっか。ありがと。じゃ、どっか店入ろっか」


結城くんが手を下ろしたから、握っていた手が、自然と離れた。


今さらだけど。


私……


すごい事したよね!?


結城くんの手にぎっちゃうなんて。


思ったより大きい結城くんの手に、ドキドキした。





ペチペチペチッ!


……えっ?


「結城くん、まだ眠いの!?」


結城くん、目をつぶって自分の頬を何度もたたいてる。


そう言えば、ホールでもやってたよね。


「あ……いや。ちょっと気合を……」


「気合!?」


なんの?