今までは、音楽祭で寝る子が信じられなかったけど、


結城くんなら許せちゃうのはなんでだろう。


……だってこんなに気持ちよさそうに寝てるんだよ?


寝かせてあげたいって、思っちゃう。







音楽祭が終わり、ホールが明るくなると


結城くんも同時に目を覚ました。


「……あれ?」


「結城くーん、もう終わったよ。帰ろっか」


「……マジで?」


「うん。さ、行こっ!」


まだ頭がボーッとしてるのかな?


結城くんはまだ立ち上がらない。