口半開きだよ。


……結城くん、かわいい。


「……んっ。ふぁっ……」


あはは、なんかよくわかんない寝言ってるし。


結城くんは私とは反対側の肘掛けに手を置いてる。


あっ。


向こう側に段々倒れて行ってるよ。


ダメダメ。


知らない人に寄っ掛かっちゃ。


結城くんの首が一瞬、右側にカクッとなってる。


……こっち!


慌てて、左側の私の方へと軽く引っ張った。


反動で、私の方に倒れてくる結城くん。


……うわぁ、そんなつもりじゃなかったのに!!