「緑、よく頑張ったよな……。全部マジメに読んだらしー」


「そうなんだ。で、どうって言ってる?」


「『オレが普段言うようなセリフがバンバン出てきて、もしかしてオレってリアルに俺様?』だと」


アハハ、緑くんが俺様!?


チャラ男でしょ?


それか彼女の前では俺様気取り?


色々想像してたら楽しくなってくる。


「緑くんってそういうキャラだっけ……」


「まぁ、素質はあると思うけど。自分の事好きってわかった女にはやたらエラソーな時あるしな」


「へぇ、そうなんだ」


じゃぁ、俺様?


「アイツ、オレが言うのもなんだけど、結構カッコイイよ。

あ、だけど菅沼さんにはオススメしない」


結城くんは目を細めて笑い、ケータイをポケットになおした。